急に来た薄毛との戦い

45すぎたあたりから

いろんな体の変化があった

乾燥知らずの油田肌が

一気に砂漠肌になる

一重が重力に負けて変な二重になる

食べてないのに体重が増える(審議)

メモしてもメモした事自体を忘れる


書き出すと末期感がすごい

しかし1番精神的にこたえたのは

髪が薄くなってきた事だ


薄毛への対応は早かった

なぜなら我が家は薄毛家系

ばあちゃんはズラをかぶって

しばしば参観会に来てくれた


「え!ばあちゃん?若くない?」

いや、ズラなんだよ…と思いつつ

友達にそう言われるとうれしかった


だから自分もいずれ

ズラをかぶる日が来るだろう

今からズラ貯金をするぞ!!

そんな宣言をした事もあった

それなりに覚悟もしていたのだ


しかし実際抜けて排水溝にたまっている

たくさんの我が毛を見ると

心のダメージは想像以上だった


早々に毛髪専門クリニックに駆け込む

びまん性脱毛症かもしれないけど

まだ治療という段階じゃないとの事

でも治療するなら早い方がいいですよ

そんな診断だった


治療薬は言わずと知れたミノキシジル

〜パントガール と共に〜


正直クリニックに来る前に

アホほどネット情報を見尽くしてるので

「はい来たミノキ〜〜〜

一回踏み込んだら一生使い続けなきゃ

のミノキ〜〜〜」

と先入観の塊になって

「治療はじめます!」

なんて即答する勇気はなかった


治療を始めたら最後

一生ミノキシジルに

投資し続けなければならない…

ミノキシジルをやめた途端

また禿げ始める…

そんな恐ろしいクチコミを

私は何度も見ていた

(本当かどうかは知りません)


ただただ私は

「まだ大丈夫ですよ」的な事を

言って欲しかっただけだったのだ

「まだ治療という段階ではない」

という微妙な診断だけども

少しは安心材料になったし

診察料と交通費をかけた甲斐はあった


しばらくパントガールだけ飲みながら

頭頂部の様子を見る日々が続いた

いざとなったら

ミノキシジル塗りゃ生える!

と半ば開き直って…

しかし現実は甘くなかった…!



つづく